プロデューサーズ劇評

朝日新聞8/24(水)
夕刊編集委員の山口宏子
「悪趣味すれすれの毒の利いたせりふと、上品で遊び心のある演出とダンスが絶妙なバランスを保つオリジナルの良さがうまく再現されている。
加えて、主役コンビの個性が清新な風を吹き込み、楽しく見応えのある舞台になった。」
「井ノ原は長年興行界で生きてきた海千山千にしては若すぎるし、アクの強さもない。
しかしそれをハンディと感じさせない魅力がある。悪辣な振る舞いや下品な会話にも憎めない愛敬と清潔感が漂い欲得ずくの計画も、まるでスケールの大きないたずらのように愉快。
長野も臆病な青年が徐々に大胆に変わってゆく姿をさわやかに見せる」
「他の出演者も好演で戯画化された登場人物をきっちり表現する。
その『きちんとおかしな演技』が観客を狂騒的な舞台に気持ちよく巻き込んでゆく」

うう、文章がプロであります。